FreeBSD/アップグレード

FreeBSD OSアップグレード

dokuwiki.fl8.jp転載済

まずは、CVSupでソースを最新にする必要があります。
今回はFreeBSD 5.4 ⇒ FreeBSD 6.0 へ

CVSupをインストール

※Portsを最新版にするは こちら

# cd /usr/ports/net/cvsup-without-gui
# make clean
===>  Cleaning for libiconv-1.9.2_1
===>  Cleaning for gettext-0.14.5
===>  Cleaning for gmake-3.80_2
===>  Cleaning for libtool-1.5.20
===>  Cleaning for ezm3-1.2
===>  Cleaning for cvsup-without-gui-16.1h_2
# make install

/etc/stable-supfileを用意

# cp /usr/share/examples/cvsup/stable-supfile /etc/stable-supfile
# chmod 644 /etc/stable-supfile 

/etc/stable-supfileを修正

# vi /etc/stable-supfile
---------------------------------
*default host=CHANGE_THIS.FreeBSD.org
              ↓
*default host=cvsup.jp.FreeBSD.org

*default release=cvs tag=RELENG_5
              ↓ 
*default release=cvs tag=RELENG_6 

RELENG_6というのは、6-STABLE(FreeBSD 6.xの開発版)を指しています。
5.2.1-RELEASEを更新するのが目的ならば、RELEASE版のFreeBSDのツリーは例えば5.1-RELEASEであれば「RELENG_5_1」、5.2-RELEASEや5.2.1-RELEASEであれば「RELENG_5_2」と言った感じに変更します。

実行してみる(ソースの同期)

▼やり方はPortsの場合とほぼ同じです。

# cvsup -g -L 2 /etc/stable-supfile
---------------------------------
.
.
.
.
.
.

自動設定

# crontab -e
---------------------------------
00 6 * * * root /usr/local/bin/cvsup -g -L 2 /etc/stable-supfile

ソースのコンパイル(make buildworld)

ソースの同期が完了したら、同期したソースをコンパイルします。
ソースをコンパイルするには、make buildworldというコマンドを使います。
これを行うと、kernelを除くFreeBSDのベースシステム全てがコンパイルされます。
※すっごく時間がかかります。(うちのCeleron 600MzのPCだと6時間くらい)

# cd /usr/src
# make buildworld

このようにして、放置しておくとbuildworld.logにログを残してくれます。

# /usr/bin/nohup time make buildworld >buildworld.log &

kernelのコンパイル(make buildkernel)

ソースがコンパイルできたら、次はkernelをコンパイルします。
kernelをコンパイルするには、make buildkernelというコマンドを使います。
make buildworldと同様に/usr/srcで

# make buildkernel KERNCONF=MYKERNEL
# make installkernel KERNCONF=MYKERNEL
# reboot

また、KERNCONF=MYKERNELを/etc/make.confに記述しておくと、make buildkernelとやれば自動的に指定したコンフィグファイルを参照してkernelを作成してくれます。

シングルユーザモードで起動

デーモンくんの表示されている個所で、シングルユーザモードを選択肢する。

# fsck -p         (ファイルシステムのチェック)
# mount -u /      (/を読み書き可能にして再マウント)
# mount -a -t ufs (/etc/fstabに指定されているその他のUFSを全てマウント)
# swapon -a       (スワップを有効にする)

コンパイル済みのシステムのインストール(make installworld)

# cd /usr/src
# make installworld

/etcファイルの更新

mergemasterの主な使い方は、よく文章を読めば理解できるとは思うのですが、
まずmergemasterは仮のルートを作って、そこへ新しい/etcを置きます。
そこから、/etcへコピーするか、/etcにあるものを保持するかを選択できるんですが、主な操作方法は3つです。

新しいファイルに更新する場合は"i"
/etc にあるものをそのまま使う時は"d"
マージする時は"m"

/etcのバックアップを取っておく

# cd /
# cp -Rp etc etc.OLD

mergemaster

mergemaster -siva 後、mergemaster -sivr すると楽に作業が行えます。
siva により、現在環境にないファイルをコピーしますので、変更のあるファイルのみを -sivr で適用することになりますので、単に mergemaster する場合よりも格段に作業量が減ります。

# mergemaster -siva
# mergemaster -sivr

古いライブラリの削除

※ただし、古いライブラリを削除した場合、それに依存していたports等が起動できなくなる場合もあるかも知れない。

# make delete-old
# make delete-old-libs

古いライブラリを削除して、portsが起動できなくなった場合

  • /var/log/mail.logにこんなエラーが出てました。
    deferral: /libexec/ld-elf.so.1:_Shared_object_"libz.so.2"_not_found,_required_by_"vdelivermail"/
    delivery 4: deferral: /libexec/ld-elf.so.1:_Shared_object_"libcrypt.so.2"_not_found,_required_by_"vdelivermail"/
  • 対処:シンボリックリンクを貼ってやると、とりあえず動くみたいです。
    # ln -s /lib/libz.so.3 /lib/libz.so.2
    # ln -s /lib/libcrypt.so.3 /lib/libcrypt.so.2

ソースのバージョン確認

/usr/src/sys/conf/newvers.sh

中に記載。間違っていると時間の大幅なロスになるため、必ず確認する。