Unixコマンド/bsh

sh

機能

shは、UNIX標準のシェルで、作者の一人であるBourne氏の名前をとってBourne Shellと呼ばれます。
プログラムファイルは単にshですが、略すときは多くの場合、Bourne Shellを略して
bshと読んだり表記します。
bshでは、パイプやリダイレクト、変数によるカスタマイズ機能、バックグラウンドでの
コマンド実行、シェルスクリプトなど、シェルの基本的な機能がサポートされています。
機能的な面では後発の高機能なシェルにかなわないので、今日では、UNIXをコマンドラインから利用する場合
のシェルとしては、他のシェルが利用されることが多くなっています。
(ただし最近ではbshでもジョブ制御機能、ヒストリ機能などいくつかの機能拡張が行われています)
bshは(bsh互換のシェルを含めて)フリーUNIX、商用UNIXともにあらゆるUNIXで標準でサポートされているため、
bshにおける最低限の操作を習得しておくと、どのようなUNIXをどのような状況で利用する場合でも、困らずに済みみます。

ログインシェルとして利用する場合はcsh(あるいはcsh系のシェル)を用いても、
シェルスクリプトはbshスクリプトで書くという場合も多くあります。
複数のプラットホームで利用できる互換性の高いシェルスクリプトを書く場合には、
標準のシェルであるbshのスクリプトを書くのが望ましいでしょう。

構文

sh [オプション] [ファイル名] (FreeBSDLinux)

オプション

-c 文字列          指定した文字列からコマンドを読み込み、実行する。
-i                 対話型で実行する
-s                 標準入力からコマンドを読み込み、実行する

コマンド例

▼シェルの変更

matui@vaio$ sh     利用するシェルをshに変更する
$                  シェルがbshに変わった

▼シェルスクリプトの実行

$ sh hoge          スクリプトhogeを実行する