Unixコマンド/id

id

機能

idコマンドは、ユーザーのユーザID(ユーザ名)やグループID(グループ名)を表示します。
引数なしで実行すると,コマンドを実行したユーザについての情報を表示します。
引数にユーザーIDを指定すると、指定されたユーザの情報を表示します。

構文

id [オプション] [ユーザ]

オプション

-a                 ユーザーが所属する全てのグループを表示する(Solaris)
-G                 ユーザーが所属する全てのグループを表示する。(FreeBSD,Linux)
-g                 グループIDのみ表示する。(FreeBSD,Linux)
-n                 オプション-g,-uなどで表示されるIDの代わりに名前で表示する。
                   必ず-gまたは-uと一緒に指定する。(FreeBSD,Linux)
-p                 人間が見やすい形式で表示する。(FreeBSD)
-u                 ユーザIDを表示する。(FreeBSD,Linux)

コマンド例

$ id
uid=1001(matsui) gid=1001(Admin) groups=1001(Admin), 0(wheel), 1009(souten)
$ id -u                              ユーザIDのみ表示する。
1001
$ id -un                             IDではなく、nオプションで名前を表示する。
matsui
$ id -G                              所属している全てのグループを表示する。
1001 0 1009

wheelグループについて

wheelグループ:スーパーユーザーが伝統的にデフォルトで所属するグループ。
FreeBSDではグループIDは「0」で、suコマンドでスーパーユーザーになれるのはwheelグループに所属しているユーザにかぎられていて、
パスワードとともにスーパーユーザーになれるユーザを制限するために利用できる。
ただし、Linux,SolarisではwheelグループはグループIDが10となっていて(グループID「0」
はroot)、wheelに属していなくてもスーパーユーザーにsuできる。