Unixコマンド/mount
mount †
機能 †
mountコマンドは、デバイスをUNIXのツリー構造の指定されたマウントポイントにマウントします。
デバイスがマウントされると、UNIXのファイルシステムのツリー構造の一部として、
デバイスの種類を意識せずにアクセスできます。
マウントポイントとして指定するディレクトリは、あらかじめ作成しておく必要がまります。
現在のマウント状況を調べたい
mountコマンドを引数なしで実行すると、現在どのファイルシステムがどこに
マウントされているかを確認することができます。
一般的にmountコマンドでデバイスをマウントできるのはスーパーユーザーのみです。
構文 †
mount [オプション] デバイス マウントポイント
オプション †
-a /etc/fstabに指定されているファイルシステムを全てマウントする
-r 書き込み専用でマウントする
-w 書き込み可能でマウントする
-t タイプ マウントするファイルシステムのタイプを指定する(Linux・FreeBSD)
-F タイプ マウントするファイルシステムのタイプを指定する(Solaris)
-o マウントオプション
以下のようなマウントオプションを指定する
ro 書き込み専用でマウントする
rw 書き込み可能でマウントする
▼代表的なファイルシステムタイプ一覧
| タイプ | ファイルシステム | FreeBSD | Linux | Solaris |
| ufs | UNIXファイルシステム | ○ | ○ | ○ |
| nfs | NFS | ○ | ○ | ○ |
| ext2 | ext2形式のファイルシステム(Linux標準) | ○ | ○ | × |
| msdos | MS-DOS(FAT) | ○ | ○ | ×(pcfs) |
| vfat | FATおよびFAT32 | × | ○ | × |
| iso9660 | CD-ROMなどISO9660形式 | ○(cd9660) | ○ | ○(hsfs) |
コマンド例 †
▼全てのファイルシステムをマウントする。
# df Filesystem 1K-blocks Used Avail Capacity Mounted on /dev/ad0s1a 100750 53666 39024 58% / # /sbin/mount -a # df Filesystem 1K-blocks Used Avail Capacity Mounted on /dev/ad0s1a 100750 53666 39024 58% / /dev/ad0s1g 7055982 451548 6039956 7% /home /dev/ad0s1f 3527982 999406 2246338 31% /usr /dev/ad0s1e 1007950 299230 628084 32% /var /dev/ad0s1h 26207676 4132790 19978272 17% /work1 /dev/ad1s1e 38469180 13659990 21731656 39% /work2 procfs 4 4 0 100% /proc #
▼CD-ROMをマウントする
# mount -t cd9660 /dev/acd0c /cdrom # df /cdrom Filesystem 1K-blocks Used Avail Capacity Mounted on /dev/acd0c 1317692 53666 39024 58% /cdrom
▼マウントされているファイルシステムを確認する
$ mount /dev/ad0s1a on / (ufs, local) /dev/ad0s1g on /home (ufs, local, with quotas, soft-updates) /dev/ad0s1f on /usr (ufs, local, soft-updates) /dev/ad0s1e on /var (ufs, local, soft-updates) /dev/ad0s1h on /work1 (ufs, local, soft-updates) /dev/ad1s1e on /work2 (ufs, local, soft-updates) procfs on /proc (procfs, local)
