Unixコマンド/ps
ps †
機能 †
psコマンドは、現在実行中のプロセスに関する情報を表示します。
引数を何も指定せずに実行すると、psコマンドはそのユーザが起動しているプロセスの情報のみを表示します。
FreeBSDやLinuxでは、オプションはハイフン(-)を付けずに指定できますが、Solarisではオプションは-を付けて指定します。
構文 †
ps [オプション]
オプション(FreeBSD・Linux) †
a 自分が実行しているプロセス以外のプロセスも全て表示する。 f プロセスの親子関係をツリー上に表示する。 l 詳細な情報を表示する。 u プロセスを実行しているユーザ名を表示する。 x 制御端末のないプロセス(デーモンなど)も表示する。 p pid プロセスIDpidのプロセスの情報のみを表示する。
- オプション(Solaris)
-e すべてのプロセスに関する情報を表示する。 -f プロセスを実行しているユーザ名、コマンドのパスや引数など を含む、完全なリストを表示する。 -l 詳細な情報を表示する -p pid プロセスIDpidのプロセス情報のみを表示する。
psコマンドで表示される情報 †
PID プロセスID TTY そのプロセスを実行している端末 STAT プロセス状態(R=実行中、S=sleep中、T=停止中) TIME CPU消費時間 COMMAND コマンド
コマンド例 †
> ps 自分が起動したプロセスのみが表示する。 PID TTY STAT TIME COMMAND 323 p0 S 0:00 -csh 自分が起動したプロセスのみが表示される 404 p0 R 0:00 ps > ps a その他の端末から起動されたプロセスも表示する。 PID TTY STAT TIME COMMAND 246 2 S 0:00 /sbin/mingetty tty2 端末tty2に対して起動しているプロセス 247 3 S 0:00 /sbin/mingetty tty3 321 1 S 0:00 /sbin/mingetty tty1 323 p0 S 0:00 -csh 405 p0 R 0:00 ps a
Linux †
a 自分以外のユーザーのプロセスも表示する c task_structに格納されているコマンド名を表示する e 「実行命令 + 」に環境変数を付加する f ツリー形式で表示する h ヘッダーを表示しない j pgidとsidを表示する l 標準のPID、TTY、TIME、CMDに加え、F、S、UID、PPID、C、PRI、NI、ADDR、SZ、VSZ、RSS、WCHAN、STATも表示する m スレッドも表示する n USERとWCHANを数字で表示する r 実行中のプロセスだけ表示する s シグナル形式で表示する u ユーザー名と開始時刻を表示する v vm 形式で表示する w 1行追加して表示を拡大する。wを増やすことによって行数をさらに増やせる x 制御端末のないプロセスの情報も表示する S 子プロセスのCPU消費時間とページ・フォルトを合計する txx tty xxのプロセスのみ表示する pids 表示するプロセスIDを指定する
USER:プロセスを所有しているユーザのユーザ名。 PID(プロセスID):各プロセスに与えられている一意のプロセス番号。 %CPU:各プロセスのCPUの使用率。CPUを使用した時間をプロセスの実行時間で割った結果のパーセンテージで表示される。 %MEM:プロセスが使用している物理メモリ量。 VSZ:プロセスの仮想メモリサイズ(単位はキロバイト)。 RSS:VSZと似ているが仮想メモリサイズではなく、プロセスが使用しているスワップされていない物理メモリ量(単位はキロバイト)。 TTY:制御端末。 STAT:プロセスの状態。なおSはプロセスがスリープ状態にあり、かつ、すぐにでも実行可能状態になる可能性があることを示し、Nはプロセスの優先度が低いことを示し、<はプロセスの優先度が高いことを示す。その他に注目すべき文字には、l(プロセスがマルチスレッド化されていることを示す)やR(プロセスが実行中であることを示す)などがある。 START:プロセスを起動した時刻。 TIME:累積したCPU時間。プロセスが使用した全CPU時間と、そのプロセスのためにカーネルが使用した全CPU時間の合計。