Unixコマンド/stty
stty †
機能 †
sttyコマンドは、端末環境の各種パラメータを表示、設定します。
引数なしで実行すると、sttyコマンドはデフォルトの端末環境と現在のその端末に
設定されている環境とで、設定が異なるパラメータの内容を表示します。
形式 †
stty [オプション] [引数]
オプション †
-a 全てのパラメータについて情報を表示する
代表的なパラメータ †
▼<通信設定>
| パラメータ | 意味 |
| speed 回線速度 | 端末の回線速度を指定した値(2400,4800,9600)などに設定する |
| cs8 | 文字サイズを8ビットにする |
| parend(-parend) | パリティの生成を検出し有効にする(無効にする) |
| -parity | parendを無効にし、cs8を設定する。 |
▼<画面設定>
| パラメータ | 意味 |
| rows n | 端末の行数をn行に指定する |
| columns n | 端末の1行の桁数をn桁に設定する |
▼<キー割り当て>
| パラメータ | 意味 |
| erase 制御文字 | 指定した機でカーソルの前の1文字消去。デフォルトは^?(｢Del｣) |
| intr 制御文字 | 指定したキーで割り込み(プログラムの実行停止)。デフォルトは^C(｢Ctrl+C｣) |
| werase 制御文字 | 指定したキーでカーソルの前の1単語消去。デフォルトは^W(｢Ctrl+W｣) |
| kill 制御文字 | 指定したキーで1行抹消。デフォルトは^U(｢Ctrl+U｣) |
(*)制御文字には特殊キーとの組み合わせを指定するのが一般的。
コントロールキーとの組み合わせは、コントロールキーを[^]として表示します。
実際に[^]キーを指定するのではありません。
コマンド例 †
▼キーの割り当てを変更する
$ stty erase ^H 文字削除を([Ctrl+H])([BS])にする $ stty 変更を確認 lflags: echoe echoke echoctl pendin oflags: -oxtabs cflags: cs8 -parenb erase eraseが^Hに変更されている ^H
▼画面の表示サイズを変更する
$ stty columns 132 row 48 画面サイズを132x48に設定する
▼パリティ設定を変更する
$ stty prend パリティを有効にする $ stty -a | grep parend crlags: cread cs8 parend -parodd hupcl -clocal -cstopb -crtscts -dsrflow $ stty -parend パリティを無効にする crlags: cread cs8 -parend -parodd hupcl -clocal -cstopb -crtscts -dsrflow
▼端末の環境設定すべてを表示する
$ stty -a
speed 9600 baud; 24 rows; 132 columns;
lflags: icanon isig iexten echo echoe -echok echoke -echonl echoctl
-echoprt -altwerase -noflsh -tostop -flusho pendin -nokerninfo
-extproc
iflags: -istrip icrnl -inlcr -igncr ixon -ixoff ixany imaxbel -ignbrk
brkint -inpck -ignpar -parmrk
oflags: opost onlcr -ocrnl -oxtabs -onocr -onlret
cflags: cread cs8 -parenb -parodd hupcl -clocal -cstopb -crtscts -dsrflow
-dtrflow -mdmbuf
cchars: discard = ^O; dsusp = ^Y; eof = ^D; eol = <undef>;
eol2 = <undef>; erase = ^H; erase2 = ^H; intr = ^C; kill = ^U;
lnext = ^V; min = 1; quit = ^\; reprint = ^R; start = ^Q;
status = ^T; stop = ^S; susp = ^Z; time = 0; werase = ^W;
