Unixコマンド/tcsh

tcsh

機能

tcshは、cshと互換性を持ちながら、さらにその機能を強化したシェルです。
cshの機能に加えて、ファイル名の補完機能の強化、コマンドラインでの編集機能などの
追加が行われています。

cshでは、コマンドラインの編集機能は、1行抹消、1単語削除、1文字削除といった程度の
基本的な機能しかありませんでしたが、tcshではエディタと互換性のキー操作で編集することも可能になっています。
デフォルトのキー操作はemacs(Mule)互換になっていますが、viと互換にすることもできます。

構文

tcsh [オプション] [ファイル名] (FreeBSDLinux)

オプション

-c                 後に続く引数(最低1つは指定する)からコマンドを読み込み実行する
-e                 コマンドが以上終了したり、終了時に0以外のステータスを返した場合、シェルを終了する
-f                 .tcshrcを読み込まず、高速に起動する
-i                 対話型で実行する
-l                 ログインシェルとする
-n                 コマンドを実行せず、構文解析のみ行う
-s                 標準入力からコマンドを読み込み、実行する

コマンド例

▼シェルの変更

$ tcsh             利用するシェルをtcshに変更する
matsui@vaio$         シェルがtcshに変わった

▼シェルスクリプトの実行

$ tcsh hoge        スクリプトhogeを実行する