Windows/高速化

Windows 2000/XP 高速化 チューンアップ

Windowsは98/Me/2000/XPのいずれであっても、高速性という点からは標準設定では決して満足出来る代物ではありません。
標準設定はそのOS開発時のIT技術の状況を反映しますし、初心者からベテランまでの広範囲の要望に応えるために、結局標準設定は平均的な設定とならざるを得ないからです。
特定のPCの与えられたハード環境において、最適な高速化を図るためには、標準設定を見直して今の自分のパソコンに相応しい設定に変更することが求められます。

不要なサービスを停止する。

コントロールパネル ⇒ 管理ツール ⇒ サービス

注意

Windowsの不要サービス停止について環境によって停止できるものと、停止できないものと分かれますので停止できそうなものを説明を付けておりますので、それを読んでいただいて無効にするか判断してください。
なお基準はWindowsXPになりますが、インストールされている環境やWindows2000では、下記のサービスが無いものがあると思います。
※場合によってはサービスを止めることによって思わぬ不具合が出ることがありますので自己責任でよろしくお願いします。

サービス名説明
Alerter選択したユーザーとコンピュータに管理警告を通知します。
サービスが停止している場合は、管理警告を使用するプログラムは警告を受信しません。
Application Layer Gateway Serviceインターネット接続の共有とインターネット接続ファイアウォール用のサードパーティのプロトコルプラグインのサポートを提供します。
インターネット接続の共有、XPのファイアウォール機能を使わないのなら無効で良いと思います。
Automatic Updates重要なWindowsUpdateのダウンロードとインストールを有効にします。
Windows Updateを自動で行わないのなら無効で良いと思います。
ClipBookクリップブックを使って情報を保管し、リモートコンピュータと共有することができます。
サービスが停止された場合は、リモートコンピュータと情報を共有できなくなります。
Computer Browserネットワーク上のコンピュータの最新の一覧を管理し、その参照者として指定されたコンピュータに一覧を提供します。
LANを切ってスタンドアロンの場合は無効で良いとおもいます。
DHCP ClientIPアドレスとDNS名を登録および更新してネットワーク構成を管理します。
DHCPを使用していなければ無効で良いと思います。
Distributed Link Tracking Clientネットワークドメイン内またはコンピュータのNTFSボリューム間のリンクを管理します。
ドメインに参加していなければ無効で良いと思います。
DNS Clientこのコンピュータのドメインネームシステム(DNS)名を解決およびキャッシュします。
DNSサーバーを明示しているか、スタンドアロンの場合は無効で良いと思います。
Error Reporting Service標準ではない環境で実行しているサービスやアプリケーションのエラー報告を可能にします。
アプリケーションが落ちたときにMicrosoftへのエラー報告ですので無効で良いと思います。
Fast User Switching Compatibility複数ユーザの環境でアシスタンスが必要なアプリケーションの管理を提供します。
Help and Supportヘルプとサポートセンターを有効にし、このコンピュータで実行するようにします。
オンラインヘルプを使用しないなら無効で良いと思います。
IMAPI CD-Burning COM ServiceIMAPI(Image Mastering Applications Programming Interface)を使用するCD記録を管理します。
WindowsXPのCDを焼く機能を使用しなければ無効で良いと思います。
Internet Connection Firewall (ICF) / Internet Connection Sharing (ICS)ホーム ネットワークまたは小規模オフィスのネットワークに対してネットワークアドレスの変換、
アドレスの指定、名前解決、およびアタックの防止のサービスを提供します。
インターネット接続の共有、XPのファイアウォール機能を使わないのなら無効で良いと思います。
IPSEC ServicesIPセキュリティポリシーを管理し、ISAKMP/Oakley(IKE)とIPセキュリティ ドライバを開始します。
ドメインに参加しない場合は無効で良いと思います。
Messengerネットワーク送信と警告サービス メッセージを、クライアントとサーバーの間で転送します。
Windowsのいわゆるメッセンジャーとは関係ありません。無効で良いと思います。
MS Software Shadow Copy Providerボリュームシャドウコピーサービスによるソフトウェアベースのシャドウコピーを管理します。
MicroSoftのバックアップツールを使用しないなら無効で良いと思います。
Net Logonドメイン内にあるコンピュータのアカウントログオンイベントのパス スルー認証をサポートします。
ドメインに参加していないなら無効で良いと思います。
NetMeeting Remote Desktop Sharing権限を与えられたユーザーがNetMeetingを使って企業内イントラネットでリモートからこのコンピュータにアクセスすることを許可します。
NetMeetingを使ってリモートで入ることは無いと思いますので無効で良いと思います。
Portable Media Serial NumberメモリーオーディオプレーヤーをPCに接続したときに、著作権保護情報を読み出しするときなどに使われます。
mp3のオーディオプレイヤー(例えばiPod)などを使用しないなら無効でも良いと思います。
Remote Desktop Help Session Managerリモートアシスタンスを管理および制御します。
普通はリモートアシスタントの機能使わないので無効で良いと思います。でもリモートアシスタントは遠隔地からデスクトップに入れますのでアプリケーションの使い方が分からないとか説明するのに文章や口頭より実際に動かして見せられるので便利なんですよね。
Remote Registryリモートユーザーがこのコンピュータのレジストリの設定を変更できます。
ある意味とても危険なのでこれは無効に。
Secondary Logon別の資格情報でプロセスを開始します。
アプリケーション動かしているときに別ユーザに切り替えること無いと思いますので無効で良いと思います。
Security Centerシステム セキュリティの設定および構成を監視します。
WindowsXPSP2からの機能でDAW専用の場合基本的にインターネットには接続しませんのでセキュリティ関連は切っておいても良いと思います。
Serverこのコンピュータでネットワークを通してのファイル、印刷、および名前付パイプ共有をサポートします。
プリンタやファイルの共有していなければ無効で良いと思います。
Smart Cardこのコンピュータで読み取るスマートカード(セキュリティ機能を搭載したICカード)へのアクセスを管理します。
スマートカード使わないと思いますので無効で良いと思います。
Smart Card Helperプラグアンドプレイに対応していないレガシスマートカード読み取り装置をサポートします。
これも無効で良いと思います。
SSDP Discovery ServiceホームネットワークのUPnPデバイスの検出を有効にします。
Universal Plug and Play(UPnP)を使用しない場合は無効で良いと思います。
UPnPとはPlug and Playをネットワークデバイスで実現するためのもので、ネットワークデバイスの自動検出、情報交換、制御などを行なうものです。
デバイスの検出には、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)ベースのUPnP Discovery Protocolが、コントロールメッセージの転送にはSOAP(Simple Object Access Protocol)が、イベントの通知にはGENA(General Event Notification Architecture)が使われており全てXMLで記述されています。
最近のルータなどは対応していますのでその辺はお使いの環境次第です。
System Restore Serviceシステムの復元機能を実行します。何かと便利なのですが音楽用途PCはそんなにドライバなどの入れ替えはしないと思いますので、無効で良いと思います。安定してから無効にするのがベストだと思います。
Task Schedulerユーザーは、コンピュータの自動タスクを構成およびスケジュールできます。決まった時間に自動でアプリケーション立ち上げることが無いと思いますので無効で良いと思います。
TCP/IP NetBIOS HelperNetBIOS over TCP/IP(NetBT)サービスとNetBIOS名前解決のためのサポートを有効にします。ファイルを共有していなければ無効で良いと思います。
TelephonyテレフォニーデバイスとIPベース音声接続を制御するテレフォニー API(TAPI)を供給します。モデム(アナログ)を使わなければ必要ない感じがしますので無効で良いと思います。
Telnetリモート ユーザーがこのコンピュータにログオンしてプログラムを実行できるようにし、さまざまなTCP/IP Telnetクライアント(UNIX ベースや Windows ベースのコンピュータを含む) をサポートします。
Terminal Services複数のユーザーが会話型で、リモートコンピュータのデスクトップとアプリケーションの画面とコンピュータに接続できます。
リモートデスクトップ使用する場合は無効にしてはいけませんが、使用しない場合は無効で良いと思います。
Themesテーマの管理を提供します。折角なので自動でも良いと思いますが、必要ないといえば必要ありません。
Uninterruptible Power Supplyコンピュータに接続されている無停電電源(UPS)を管理します。UPSを使用しないなら無効で良いと思います。
Universal Plug and Play Device HostUniversal Plug and Playのホストをサポートします。UPnPを使用しないなら無効で良いと思います。
Upload Managerネットワーク上のクライアントとサーバー間の同期および非同期のファイル転送を管理します。
ファイル共有しないスタンドアロンなら無効で良いと思います。
Volume Shadow Copyバックアップとそのほかの目的に使われるボリュームシャドウコピーを管理および実装します。
MicroSoftのバックアップツールを使用しないのであれば無効で良いと思います。
WebClientWindowsベースのプログラムでインターネットベースのファイルを作成および修正したり、インターネットベースのファイルにアクセスしたりすることができます。
Windows Firewall/Internet Connection Sharing (ICS)ホームネットワークまたは小規模オフィスのネットワークに対してネットワーク アドレスの変換、アドレスの指定、名前解決、およびアタックの防止のサービスを提供します。
Windows Image Acquisition (WIA)スキャナとカメラのためのイメージ取得のサービスを提供します。
Windows Timeネットワーク上のすべてのクライアントとサーバーの日付と時刻の同期を管理します。
自動時刻合わせをしなければ無効で良いと思います。
Wireless Zero Configuration802.11 アダプタの自動構成を提供します。
無線LANを使用しなければ無効で良いと思います。



レジストリを編集する

レジストリを直接編集し、最適な設定にする事により高速化する事ができます。

スタート⇒ファイル名を指定して実行⇒「regedit」と入力してOKをクリック

ディスクキャッシュサイズを最大にする

ハードディスクとメモリーとの間のデータのやりとり速度は、パフォーマンスに大きく影響する。
大きなデータを読み書きする場合、一定の大きさごとに分割して扱うのだが、この分割サイズの設定を大きくすることで、データ転送効率を向上させ、パフォーマンスアップが可能だ。
[HKEY_LOCAL_MACHINE]⇒[SYSTEM]⇒[CurrentControlSet]⇒[Control]⇒[Session Manager]⇒[Memory Management]⇒[IoPageLockLimit]

搭載メモリ設定値(16進)設定値(10進)
〜32MB10004096
32MB〜20008192
64MB〜400016384
128MB〜800032768
256MB〜1000065536

アプリケーション起動メモリを確保しない

物理メモリが 64MB 以上の場合は、アプリケーション起動メモリとして準備する 4MB の領域が、かえってスワップを頻発してパフォーマンスの低下を引き起こす。
この起動メモリを解放して、空き物理メモリを確保する。
[HKEY_LOCAL_MACHINE]⇒[SYSTEM]⇒[CurrentControlSet]⇒[Control]⇒[Session Manager]⇒[Memory Management]⇒[LargeSystemCache]

値を 1 に設定する。

カーネルを常に物理メモリ上に置く

標準では、カーネルのうちページプール領域が HDD に確保されるので、これもメモリ上に展開する。
[HKEY_LOCAL_MACHINE]⇒[SYSTEM]⇒[CurrentControlSet]⇒[Control]⇒[Session Manager]⇒[Memory Management]⇒[DisablePagingExecutive]

値を 1 にする。

不要なDLLをメモリーから解放する

Windowsプログラムの多くは、本体であるEXEファイルが、実行時に多数の「DLL」ファイルを下請けプログラムとして呼び出しながら、動作するように作られている。
DLLファイルは共通の下請けプログラムとして設計されており、プログラムの実行が終わっても、他のプログラムから呼び出されることを考慮してしばらくの間メモリーにとどまっている。
される場合はいいが、そうでないと使われないDLLでメモリーが占有されてしまう。
最終的には他のプログラムがメモリーを必要としたタイミングで、DLLが占有していたメモリーが解放されるが、DLLを呼び出したプログラムが終了した時にすぐに解放するように設定すれば、他のプログラムの動作時にこの処理が省かれる。

[HKEY_LOCAL_MACHINE]⇒[SOFTWARE]⇒[Microsoft]⇒[Windows]⇒[CurrentVersion]⇒[Explorer]

[AlwaysUnloadDLL]というDWORDのキーを作成し、値を1に設定

元に戻すには、キーごと削除すればOK

肥大化するレジストリの最適化

不要なレジストリを削除してくれて、起動がはやくなります。

NTREGOPT

CPUの2次キャッシュを最大限に活かす。

[HKEY_LOCAL_MACHINE]⇒[SYSTEM]⇒[CurrentControlSet]⇒[Control]⇒[Session Manager]⇒[Memory Management]⇒[SecondLevelDataCache]

Windowsデフォルトでは2次キャッシュは256KBのCPU用に最適化されていますが、最近のCPUは2次キャッシュを512KB搭載したものが増えています。 従って、2次キャッシュ512KBのCPUを搭載しているPCの場合には、レジストリを編集してください。 レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Managementキー を開いて、SecondLevelDataCache の値を10進数で512KBに設定すれば、PCの高速化が図れる可能性があります。

10進数で 512 と入力する。