Unixコマンド/mail の変更点

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*&size(15){''mail''}; [#ib9d46ca]

**''機能'' [#o2cfc5ab]
mailコマンドは、電子メールを送受信します。&br;
mailコマンドはパソコン上で利用できる一般的にメールクライアントと比べ、基本的な機能しかサポートされていません、&br;
POPやIMAPには対応しておらず、UNIXファイルシステム上のスプールを直接読みます。&br;
また、多くのシステムではmailコマンドは日本語かされていません。&br;
その為、最近ではあまり使われておりません。&br;

**''形式'' [#jf121322]
mail [オプション] 送信先アドレス&br;
mail -f [メールボックスファイル]

**''オプション'' [#e44941a7]
 -b アドレス [,アドレス2]         指定されたアドレス宛てにメールをbccする
 -c アドレス [,アドレス2]         指定されたアドレス宛てにメールをccする
 -f                              指定したファイルをメールボックスファイルとしてメールを処理する
 -h                              最新メッセージではなく、ヘッダの一覧を表示する。
 -s subject                      subjectに指定された文字列をメールの表題にする。
 -v                              メール送信時の詳細情報を端末に表示する。

**''mailコマンド内での操作'' [#u1fa48d8]
mailコマンドを引数を指定せずに起動すると,自分宛てのメールを読むことができます。&br;
もし自分宛てのメールが無い場合は、「No mail for user-name」とメッセージが表示され,mailコマンドは終了します。&br;
自分宛てのメールがあれば、mailコマンドを起動すると、自分宛ての未読メールのヘッダの一覧が表示されます。&br;
mailコマンドのコマンドプロンプト(&,?など)で、ヘッダの一覧に表示されているメール番号を入力すると、&br;
その番号のメールの内容を読むことができます。&br;
メールを読むだけでなく、コマンドプロンプトからmailの操作コマンドを使って、受信メールの削除、&br;
メッセージの保存などができます。&br;

**''mailの操作コマンド'' [#qb587c75]
 ?(help)              ヘルプ(メールコマンドの一覧)を表示する。
 d[n]                 カレントメール(あるいは指定されたn番のメール)を削除する。
 h                    メールボックスのメールのヘッダの一覧を表示する。
 m ユーザ       新規に指定されたユーザ宛てのメール作成する。
 n                    n番のメールを表示する。
 p                    カレントのメールを表示する。
 q                    メールボックスのメールを全てファイルに保存し、mailコマンドを終了する。
 r                    カレントのメールに返事を書く
 s                    指定したファイルにメールを保存する。
 x                    メールボックスのメールはそのままにして、mailコマンドを終了する。

**''コマンド例'' [#p689c52a]
■自分宛てのメールを読む
 $ mail                        自分宛てのメールを表示する。
 Mail version 8.1.6 6/6/93.  Type ? for help.
 "/var/mail/genesis": 1 messege 1 new
 >N  1 genesis                   Thu Apr 15 21:09  13/381  "test"
 & 1                           一つ目のメッセージを表示
 Message 1:
 From genesis Thu Apr 15 21:09:39 1999
 Date: Thu, 15 Apr 1999 21:09:39 +0900(JTS)
 From Tsubasa Ishida <genesis>
 To: genesis
 Subject: test
 
 test dayo
 
 & x                           mailコマンドを終了する。
■メールを作成して送信
 $ mail matsui                 matsui宛てにメールを作成する。
 Subject test
 test dayo
 ETO                           [Ctrl + D]と入力してメールを送信
■Subject [TEST]としてmatsuiにメール送信
 $ mail -s TEST matsui
 TEST Message
 EOT 
■送信時に詳細情報を表示する。
 $ mail -v matsui
 Subject test
 honbun
 EOT
 matsui.....Connecting to Local....
 matsui.....Sent               -vオプションを指定したので、送信時の詳細な情報が表示される。
■メール削除をファイル保存
 $ mail
  Mail version 8.1.6 6/6/93.  Type ? for help.
 "/var/mail/genesis": 1 messege 1 new
 >N  1 genesis                   Thu Apr 15 21:09  13/381  "test"
 >N  2 genesis                   Thu Apr 15 21:09  13/381  "test2"
 & 2                                二つ目のメッセージを表示
 Message: 2
 From Tsubasa Ishida <genesis>
 To: genesis
 Subject: test2
 
 test dayo
 
 & d                                今表示したメールを削除
 & h                                メールのヘッダーを表示
 >N  1 genesis                   Thu Apr 15 21:09  13/381  "test"
 & 1                                一つ目のメッセージを表示
 Message: 1
 From Tsubasa Ishida <genesis>
 To: genesis
 Subject: test1
 
 test dayo
 
 & q                               メッセージボックスのメールをファイルに保存し,mailコマンドを終了
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