Unixコマンド/kill

kill

dokuwiki.fl8.jp掲載済

機能

killコマンドは、指定したプロセスIDのプロセスを終了させます。
たとえば、暴走したりハングアップしたプロセスを強制終了させる、といった事ができます。
また、killコマンドは、ハイフン(-)に続けてシグナル名(またはシグナル番号)を指定して、任意の
種類のシグナルを指定したプロセスに送ることができます。-lオプションを指定してkillコマンドを
実行すると、指定可能なシグナルの一覧が表示されます。
一般ユーザがkillコマンドでシグナルを送れるのは、自分が起動したプロセスだけですが、
スーパーユーザは全てのプロセスに対してシグナルを送れます。

構文

kill [オプション] プロセスID
kill %ジョブ番号

オプション

-シグナル名または番号     指定したシグナル名(または番号)のシグナルを送る。
-l                       指定可能なシグナルの一覧を表示する。

主なシグナル番号とシグナル名は次のとおりです:

    1       HUP (hang up)                             ハングアップ
    2       INT (interrupt)                           割り込み(Ctrl+C)
    3       QUIT (quit)                               中断(Ctrl+\)
    6       ABRT (abort)                              
    9       KILL (non-catchable, non-ignorable kill)  強制終了
    14      ALRM (alarm clock)                        
    15      TERM (software termination signal)        終了

コマンド例

自分の実行したプロセスを強制終了する

> tail -5f /var/log/messages &      バックグラウンドでtailコマンドを実行する。
[2] 7801
> ps                                現在実行中のプロセスを表示する。
 PID  TT  STAT        TIME  COMMAND
7647  p0  Ss       0:00.17  -csh(csh)
7709  p0  T        0:00.01  man csh
7710  p0  T        0:00.01  sh -c /usr/bin/zcat /usr/share/man/cat1/csh.1.gz |j
7711  p0  T        0:00.01  /usr/bin/zcat /usr/share/man/cat1/csh.1gz
7712  p0  T        0:00.03  jless
7801  p0  S        0:00.01  tail -5f /var/log/messages
7802  p0  R+       0:00.00  ps

> kill 7801                         プロセスID(7801)を終了させる
[2]   Terminated            tail -5f /var/log/messages      終了の旨が表示される
> ps 7801
 PID  TT  STAT        TIME  COMMAND プロセスID(7801)は存在しない、終了している。
>

実行中のプロセスにシグナルを送る

# ps ax | grep sendmail            実行中のプロセスを表示し、sendmailを含むものを抜き出す
15508  ??  Is   1:34.44  sendmail: accepting connections on port 25 (sendmail)
# cat /var/run/sendmail.pid
15508
# kill -HUP 15508                  sendmailにHUPシグナルを送る
# tail -2 /var/log/maillog         maillogに残されたsendmailのログを確認する
Apr 20 20:06:28 unixsvr1 sendmail[15508]: restarting /usr/sbin/sendmail on signal
#