Unixコマンド/route

route

dokuwiki.fl8.jp掲載済

機能

ルーティングテーブルの表示や設定を行う。
ルーティングテーブルとは、パケットを目的のネットワークに送る為に、必要な通過経路を指定する設定リストです。
オプションや引数をつけない場合は、現在設定されているルーティングテーブルを表示します。
ルーティングテーブルに経路を追加、削除するには、目的ネットワークアドレス、もしくは目的ホストアドレス、ゲートウェイアドレスなどを指定します。

構文

route [-dnqtv] command [[modifiers] args]

オプション

    -d      デバッグモードで実行します。すなわち、ルーティングテーブルを実際
            には変更しません。
    -n      レポートの出力において、ホスト名とネットワーク名のシンボル名での
            表示を抑止します (シンボル名と数字によるアドレスの変換処理には時
            間がかかり、またネットワークが正常に動作している必要があります。
            そのため、特にネットワークの動作の修正中には、変換処理を行わない
            方が好都合かもしれません)。
    -v      (冗長モード) 詳細な情報を出力します。
    -q      add, delete, flush コマンドからの全ての出力を抑制します。

command

route ユーティリティでは以下の 6 つのコマンドを提供しています。

    add         ルートを追加します。
    flush       全てのルートを削除します。
    delete      指定されたルートを削除します。
    change      ルートの属性 (ゲートウェイなど) を変更します。
    get         ある宛先に対するルートを検索し、表示します。
    monitor     ルーティング情報ベースの変更、ルーティング検索の失敗、ネット
                ワーク分割の疑いなどの情報を継続的に報告します。

コマンド例

■192.168.1.11に対するルートを検索し、表示  rl1を使ってアクセスしている事がわかる。

$ route -n get 192.168.1.11
   route to: 192.168.1.11
destination: 192.168.1.11
  interface: rl1
      flags: <UP,HOST,DONE,LLINFO,WASCLONED>
 recvpipe  sendpipe  ssthresh  rtt,msec    rttvar  hopcount      mtu     expire
       0         0         0         0         0         0      1500       175

ルーティングを追加する

#  route add -net 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 eth0

ルーティングを削除する

#  route del -net 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 eth0