Unixコマンド/id の変更点
*&SIZE(15){''id''}; [#o2f6a2e0]
**''機能'' [#b32d6e80]
idコマンドは、ユーザーのユーザID(ユーザ名)やグループID(グループ名)を表示します。&br;
引数なしで実行すると,コマンドを実行したユーザについての情報を表示します。&br;
引数にユーザーIDを指定すると、指定されたユーザの情報を表示します。&br;
**''構文'' [#a7dd2726]
id [オプション] [ユーザ]
**''オプション'' [#j002c99a]
-a ユーザーが所属する全てのグループを表示する(Solaris)
-G ユーザーが所属する全てのグループを表示する。(FreeBSD,Linux)
-g グループIDのみ表示する。(FreeBSD,Linux)
-n オプション-g,-uなどで表示されるIDの代わりに名前で表示する。
必ず-gまたは-uと一緒に指定する。(FreeBSD,Linux)
-p 人間が見やすい形式で表示する。(FreeBSD)
-u ユーザIDを表示する。(FreeBSD,Linux)
**''コマンド例'' [#d92f3b5a]
$ id
uid=1001(matsui) gid=1001(Admin) groups=1001(Admin), 0(wheel), 1009(souten)
$ id -u ユーザIDのみ表示する。
1001
$ id -un IDではなく、nオプションで名前を表示する。
matsui
$ id -G 所属している全てのグループを表示する。
1001 0 1009
**''wheelグループについて'' [#b43aed5c]
wheelグループ:スーパーユーザーが伝統的にデフォルトで所属するグループ。&br;
FreeBSDではグループIDは「0」で、suコマンドでスーパーユーザーになれるのはwheelグループに所属しているユーザにかぎられていて、&br;
パスワードとともにスーパーユーザーになれるユーザを制限するために利用できる。&br;
ただし、Linux,SolarisではwheelグループはグループIDが10となっていて(グループID「0」&br;
はroot)、wheelに属していなくてもスーパーユーザーにsuできる。&br;