Unixコマンド/ps の変更点


*&SIZE(15){''ps''}; [#af9e6847]

[[dokusiki.fl8.jp転載済み>http://dokuwiki.fl8.jp/doku.php/02_freebsd/80_unix%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89/ps]]

**''機能'' [#m973dda7]
psコマンドは、現在実行中のプロセスに関する情報を表示します。&br;
引数を何も指定せずに実行すると、psコマンドはそのユーザが起動しているプロセスの情報のみを表示します。&br;
FreeBSDやLinuxでは、オプションはハイフン(-)を付けずに指定できますが、Solarisではオプションは-を付けて指定します。&br;

**''構文'' [#s89a3b1b]
ps [オプション]

**''オプション(FreeBSD・Linux)'' [#w6c3bdc5]
 a            自分が実行しているプロセス以外のプロセスも全て表示する。
 f            プロセスの親子関係をツリー上に表示する。
 l            詳細な情報を表示する。
 u            プロセスを実行しているユーザ名を表示する。
 x            制御端末のないプロセス(デーモンなど)も表示する。
 p pid        プロセスIDpidのプロセスの情報のみを表示する。

-''オプション(Solaris)''
 -e           すべてのプロセスに関する情報を表示する。
 -f           プロセスを実行しているユーザ名、コマンドのパスや引数など
              を含む、完全なリストを表示する。
 -l           詳細な情報を表示する
 -p pid       プロセスIDpidのプロセス情報のみを表示する。

**''psコマンドで表示される情報'' [#v0ac4bde]
 PID          プロセスID
 TTY          そのプロセスを実行している端末
 STAT         プロセス状態(R=実行中、S=sleep中、T=停止中)
 TIME         CPU消費時間
 COMMAND      コマンド

**''コマンド例'' [#k2714948]
 > ps                    自分が起動したプロセスのみが表示する。
 PID  TTY  STAT  TIME  COMMAND
 323   p0  S     0:00  -csh             自分が起動したプロセスのみが表示される
 404   p0  R     0:00  ps
 
 > ps a                  その他の端末から起動されたプロセスも表示する。
 PID  TTY  STAT  TIME  COMMAND
 246    2  S     0:00  /sbin/mingetty tty2    端末tty2に対して起動しているプロセス
 247    3  S     0:00  /sbin/mingetty tty3
 321    1  S     0:00  /sbin/mingetty tty1
 323   p0  S     0:00  -csh
 405   p0  R     0:00  ps a


*Linux [#dd4e01cb]

 a	自分以外のユーザーのプロセスも表示する
 c	task_structに格納されているコマンド名を表示する
 e	「実行命令 + 」に環境変数を付加する
 f	ツリー形式で表示する
 h	ヘッダーを表示しない
 j	pgidとsidを表示する
 l	標準のPID、TTY、TIME、CMDに加え、F、S、UID、PPID、C、PRI、NI、ADDR、SZ、VSZ、RSS、WCHAN、STATも表示する
 m	スレッドも表示する
 n	USERとWCHANを数字で表示する
 r	実行中のプロセスだけ表示する
 s	シグナル形式で表示する
 u	ユーザー名と開始時刻を表示する
 v	vm 形式で表示する
 w	1行追加して表示を拡大する。wを増やすことによって行数をさらに増やせる
 x	制御端末のないプロセスの情報も表示する
 S	子プロセスのCPU消費時間とページ・フォルトを合計する
 txx	tty xxのプロセスのみ表示する
 pids	表示するプロセスIDを指定する


 USER:プロセスを所有しているユーザのユーザ名。
 PID(プロセスID):各プロセスに与えられている一意のプロセス番号。
 %CPU:各プロセスのCPUの使用率。CPUを使用した時間をプロセスの実行時間で割った結果のパーセンテージで表示される。
 %MEM:プロセスが使用している物理メモリ量。
 VSZ:プロセスの仮想メモリサイズ(単位はキロバイト)。
 RSS:VSZと似ているが仮想メモリサイズではなく、プロセスが使用しているスワップされていない物理メモリ量(単位はキロバイト)。
 TTY:制御端末。
 STAT:プロセスの状態。なおSはプロセスがスリープ状態にあり、かつ、すぐにでも実行可能状態になる可能性があることを示し、Nはプロセスの優先度が低いことを示し、<はプロセスの優先度が高いことを示す。その他に注目すべき文字には、l(プロセスがマルチスレッド化されていることを示す)やR(プロセスが実行中であることを示す)などがある。
 START:プロセスを起動した時刻。
 TIME:累積したCPU時間。プロセスが使用した全CPU時間と、そのプロセスのためにカーネルが使用した全CPU時間の合計。